2019年12月16日(月)
いよいよ今週末の日曜日は、年度末のグランプリレース第64回有馬記念(中山芝2500m・G1)が開催されます。
有馬記念のポイントは、何と言ってもコーナーを6度周回する小回りコースの非根幹距離2500mで行われる変則的なG1レースであるところに尽きるでしょうか。
1600m、2000m、2400mといった、いわゆる主要のクラシックディスタンスではない有馬記念は、主流とは若干ズレた適性、才能が要求されるレースとしても知られています。
その最たる例としては、有馬記念のスペシャリスト系としても名高い種牡馬ステイゴールドの存在が挙げられます。
過去10年の有馬記念でステイゴールド産駒は5勝。
その内訳は[4.1.2.11]の連対率27.8%、複勝率38.9%。
産駒のゴールドシップは、2012~2014年で3年連続複勝圏内に好走。
オルフェーヴルは、2011年と2013年の有馬記念を制覇。
2012年2着オーシャンブルーは、単勝10番人気の大穴。
一方で、主要の芝コース、クラシックディスタンスでは圧倒的な存在感を誇る現日本競馬界のチャンピオンサイアー、ディープインパクトの産駒は、簡潔に言えば、当レースは苦手にしています。
過去10年の有馬記念におけるディープインパクト産駒は[2.0.0.18]の、連対率、複勝率ともに10.0%。
これに補足を加えると、当種牡馬の産駒は、芝のカテゴリーであれば、ほぼ全てのコースで断然の成績を挙げる日本が誇るチャンピオンサイアー。
確かに2勝は挙げているものの、相対的な適性という意味では、得意条件ではないことも明白です。
現役時代のディープインパクトが、日本の芝で唯一、黒星を喫したコース、と言えばその信ぴょう性も増すでしょうか。
また、中山芝コースは、2014年の夏に馬場の全面改修工事を行いましたが、それ以降の当コース傾向も、そう大きな変動は見られません。
2017~2019年現在(集計は2019年12月08日まで)の、中山芝2500mのリーディング種牡馬は7勝をマークするステイゴールド。連対率30.0%、複勝率40.0%も水準以上の戦績。
ディープインパクト産駒は、2017年以降の中山芝2500mで、その勝ち星が僅かに2勝のみ。連対率14.3%、複勝率17.9%。
このように、馬場改修工事後の当コースも、ステイゴールド>ディープインパクトの構図に変動はありません。
また、当コースはステイゴールド同様に、ハーツクライ、マンハッタンカフェの産駒も非常に優秀。
上記2頭の種牡馬は有馬記念の勝ち馬でもありますが、その才能は確実に産駒に受け継がれている、といったところでしょうか。
尚、今年の有馬記念に出走を予定するステイゴールド産駒は、エタリオウ、クレッシェンドラヴ、クロコスミア、スティッフェリオ。
ディープインパクト産駒は、アルアイン、フィエールマン、ワールドプレミア。
マンハッタンカフェ産駒は不在。ハーツクライ産駒は、シュヴァルグラン、スワーヴリチャード、リスグラシュー。
父ハーツクライ系種牡馬という意味では、ジャスタウェイ産駒のヴェロックスも該当します。
※有馬記念(G1)の推奨馬、展望は水曜日以降に掲載予定です
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