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未知なるスタミナ能力が要求される優駿牝馬

2019年05月13日(月)


◆オークスは、クラシック血統とスタミナ血統の融合キャラ

3歳牝馬のクラシック路線における頂上決戦オークス(優駿牝馬)は、芝2400mの舞台設定。

また、この時期までの3歳牝馬限定重賞の最長距離は、オークスのトライアル重賞に位置づけられる芝2000mのフローラS。

この番組編成の関係上、オークス出走馬の大半は「芝2400mが初出走」ということにもなり、これまで必要とされなかった未知なるスタミナ能力が要求されるレースとも言い換えることができます。

この傾向、方向性は血統的な見地から見ても明白で、重厚なスタミナ型の血を持つ馬は近年のオークスのポイント。

特に「ディープインパクトもしくはキングカメハメハの血を持ちながら、重厚なスタミナ型の血を併せ持つ馬」は、特注系と言えるでしょうか。

昨年4人気2着リリーノーブルは、キングカメハメハと重厚なトニービンの血を併せ持つルーラーシップの産駒。

一昨年6人気2着モズカッチャンは、父が欧州のスタミナ型ハービンジャーで、母父がキングカメハメハ。

2016年5人気3着ビッシュは、父がディープインパクト、母父が欧州の超スタミナ血統ハンプトン系Acatenango。

2015年6人気3着クルミナルも、父がディープインパクトで、母父がスタミナ指向の強い欧州のナスルーラ系Candy Stripes。

このように近4年のオークスで、単勝4番人気以下で3着以内に好走した4頭は全馬が「ディープインパクトもしくはキングカメハメハの血を持ちながら、重厚なスタミナ型の血を併せ持つ馬」というデータも。

シェーングランツは、ディープインパクト産駒で、母父が欧州のMonsunという重厚系。

半姉ソウルスターリングは、一昨年のオークス勝ち馬。

また2011年のオークスは、Monsun産駒のピュアブリーゼが8人気3着と波乱を演出。

エンジンが灯火する前にレースが終わってしまった印象も強い桜花賞からの上積みも大きいでしょうか。

こちらもディープインパクト産駒のコントラチェックは、母父が英国競馬界の名馬Halling。

半姉に2014年のオークス3着馬バウンスシャッセ。

尚、シェーングランツ、コントラチェックの2頭は、名門藤沢和厩舎という共通項も。

藤沢和厩舎は、過去5年のオークスに3頭出走して全ての馬が3着以内に好走中。

血統はもとより、この厩舎の所属馬であることが何よりの強調材料でしょうか。

※オークス(G1)の展望、見解は水曜日以降に掲載予定です

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