2019年03月11日(月)
競馬は、同じ「距離」であっても「当該距離以下の適性」、「当該距離以上の適性」が問われる局面も少なくない競技。
例えば時計の出る高速の芝馬場であれば「当該距離以下の適性」や、スピードの優位性が上昇する形がスタンダード。
その反面、強い降雨などの影響で重い芝馬場になると「当該距離以上の適性」や、スタミナの絶対値の優位性が上昇する形がスタンダード。
一括りに1800m戦の競馬であっても「1600m以下の実績」が有利になるレースもあれば、「2000m以上の中距離実績」が有利になるレースもあるのが競馬の奥深いところと言えるでしょうか。
今週日曜日に中山競馬場で行われるスプリングSは、まさにその「1800m戦ながらも1600m以下の実績」が有利になりやすいレース。
過去2年の当レースは、「近2走以内に1600m戦出走」の括りで連対馬4頭全馬が該当。
過去5年を振り返っても、連対馬10頭中6頭が「近2走以内に1600m戦出走」の該当馬。
少々小難しい話にはなりますが、近年のスプリングSは皐月賞トライアルの位置づけから、レースの展開そのものもトライアル仕様(ペースが緩みやすく)で流れやすく、結果的に最後の直線でマイル寄りのスピードを放出できる馬が有利になりやすい、といった仮説も立てられます。
クリノガウディー、ファンタジストは、前走朝日杯フューチュリティS(阪神芝1600m・G1)出走の馬柱。
このローテーションは、過去5年中3年で馬券圏内好走馬を輩出する黄金馬柱。
昨年の当レースも、前走朝日杯フューチュリティS出走のステルヴィオが完勝。
エメラルファイトも、近2走連続でマイル戦出走の臨戦過程。
父が芝マイルG1勝ち馬で、当レース、当コースにもゆかりのあるヴァイスリージェント系クロフネ。
一昨年の2着馬アウトライアーズは、クロフネの父にあたるフレンチデピュティを母父に持つ馬。
2013年11番人気ながらも3着と激走したマイネルホウオウも母父フレンチデピュティ。
この2頭とは「祖父フレンチデピュティ」という意味では同類項のキャラクター。
但し、先週の金鯱賞のように、降雨などの影響でスタンダードなレース傾向に変動が起こりうるのも競馬の難しいところ。
そういった局面では「当該距離以上の適性」や、スタミナの絶対値の優位性が上昇する形のアプローチが定石でしょうか。
※スプリングS(G2)の展望、見解は木曜日以降に掲載予定です
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