2018年08月27日(月)
『マイナー種牡馬は、道悪馬場でこそ走る』
この法則は、血統派であれば承知の事実とさえ言えるでしょうか。
日本の芝レースは、年間のトータルを集計をすると、70~80%が良馬場の施行、残りの20%程度が稍重以上の道悪馬場という数字が毎年決まって算出されます。
つまり、日本の芝路線でリーディング上位種牡馬になるためには、良馬場に強い種馬であることが最低条件。
ディープインパクト、キングカメハメハ、ハーツクライ、ステイゴールドといった超のつく一線級は、日本のスピード馬場、良馬場に対する適性が高いからこそ、リーディング上位の実績を残しています。
一方で、いわゆるマイナー種牡馬は、日本のスピード馬場、良馬場に対する適性が高くはないからこそ、リーディングランキングでは下位に甘んじています。
また、この基本を逆手に取ると、道悪馬場ではマイナー種牡馬の産駒たちにもチャンスが出てくることが窺えます。
マイナーな血統馬は、その名の通り、適性や才能が「主流ではない」がために「特殊な条件」のほうがパフォーマンスを上昇させやすい訳です。
通常馬場に強いリーディング上位の王道血統馬が敗れ、道悪馬場に強いマイナー血統馬が、相応の馬場で波乱を演出する、といったシチュエーションは、競馬の基本と言っても大げさではありません。
降雨の影響で稍重開催となった先週日曜の新潟芝開催は、まさにそんな光景が垣間見えた特殊馬場。
ともに単勝6番人気以下のマイナー種牡馬ゴールドヘイローの産駒が、芝1600m戦で2鞍続けて複勝圏内に好走するという、離れ業を魅せてくれました。
種牡馬ゴールドヘイローは、2018年度の芝リーディングランキングでは50位にも入らない超マイナー種牡馬。
加えて、この日の新潟開催の芝レースは、ゴールドヘイローの産駒が2頭のみの出走。
この条件だけでも、当日の馬場コンディションがいかにゴールドヘイロー産駒向きの馬場であったことが窺えます。
当種牡馬の代表産駒トウケイヘイローは、超のつく重い馬場で行われた2013年の札幌記念で6馬身差の圧勝劇を披露した道悪巧者。
ゴールドヘイロー産駒プロモントーリオは、2014年の目黒記念(芝2500m)3着馬。
極端に重い馬場や、タフさが問われる長距離戦等々、当種牡馬の産駒は得意条件が「主流ではない」からこそ一定の条件が揃ったときに激走を連発します。
尚、先週の新潟開催は、日曜9R五頭連峰特別(芝1600m)で、ゴールドヘイロー産駒のマサノヒロインが6番人気3着。
続く11R新潟2歳S(芝1600m)で、ゴールドヘイロー産駒のスティルネスが8番人気3着。
当たり前の話にはなりますが、現状の馬場を見抜くためには(誰もが予想だにしない大万馬券を獲るためには)、そのレース当日にどんな馬が走っているのか、マイナー血統馬は走っているのかいないのか。そんな確認は必須です。
『マイナー種牡馬は、道悪馬場でこそ走る』
今週末の競馬開催が道悪コンディションであれば、早速お試しください。
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