2020年11月02日(月)
昨年も記載したように、たったの50m、100m程度の距離の違いだけで、好走するキャラクター、その傾向に大きな変動が出ることも競馬の奥深いところ。
今週日曜メーンで行われるアルゼンチン共和国杯は、東京芝2500mで施行されるG2競走。
同じ東京競馬場の2400mで行われる日本ダービーとの比較で言えば「たったの100m」しか変わりがないにも関わらず、その傾向は大きく異なります。
例えば、過去5年の日本ダービーの勝ち馬5頭は、全馬がディープインパクト、もしくはキングカメハメハの産駒。
一方でアルゼンチン共和国杯は、ディープインパクト、キングカメハメハ産駒が勝利した例は一度もありません。
また、過去6年のアルゼンチン共和国杯の勝ち馬6頭中3頭は、ハーツクライの産駒。
日本ダービーのハーツクライ産駒の勝利実績は、2014年のワンアンドオンリー1度のみ。
このように、同じ東京競馬場で行われる日本ダービーとアルゼンチン共和国杯は、その施行距離も「たったの100m」しか変わらないにも関わらず、血統的にも好走するキャラクターは相反する方向性を示します。
アルゼンチン共和国杯で、ハーツクライ産駒が強い理由は、消耗戦になりやすいハンデ戦、また純粋に3歳限定戦よりもペースが厳しい古馬重賞ということもあり、本馬の持ち味であるスタミナの要素、体力の絶対値が活かされやすいから、といったところでしょうか。
3歳限定の定量戦で行われる日本ダービーは、アルゼンチン共和国杯とは逆に、極限のスピード比べになりやすく、その辺りが産駒の成績に繋がっているのかも知れません。
尚、近5年のアルゼンチン共和国杯の勝ち馬は、全馬が「父か母父にロベルト系orグレイソヴリン系の血を持つ馬」という共通項も。
ロベルト系、グレイソヴリン系の血は、スタミナ指向の強い、いわゆる欧州血脈で、近年の日本ダービーでは無縁とも言える重厚な血筋。
一方では不利になる材料でも、局面が変われば大きな強みにもなる、といったゲーム性は、競馬ならではの醍醐味とも言えるでしょうか。
参考までに、今年のアルゼンチン共和国杯に出走を予定する馬の中で「父か母父にロベルト系orグレイソヴリン系の血を持つ馬」の該当馬は以下の8頭。
アドマイヤジャスタ
オーシャンビュー
オーソリティ
サンレイポケット
タイセイトレイル
ヒュミドール
プリンスオブペスカ
ミュゼエイリアン
※アルゼンチン共和国杯(G2)の推奨馬、展望は水曜日以降に掲載予定です
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