2018年07月09日(月)
競馬の本質を理解する上で「血統」を用いることは、何よりも重要なファクターと言っても差し支えはありません。
この記事が公開される当日と翌日は、国内最大級のセリ市セレクトセールが開催されますが、この行事はまさにそんな競馬の本質的な要素が集約されています。
近年のセレクトセールにおいて、購買価格が1億円を超える競走馬の8割はディープインパクト産駒です。
その他では、キングカメハメハ、ハーツクライ、ステイゴールドの3頭。
ここ数年のセレクトセールは、上記に記載した種牡馬の産駒が1億円を超える競走馬シェアの9割をマークしています。
これはつまり、競走馬を購入する馬主側も「血統」による影響力を認知しているからこその現象と言えます。
日本ダービーを筆頭としたクラシックレース、あるいはジャパンカップ、有馬記念、宝塚記念等々、賞金の高いG1レースでの勝利実績、ひいては芝のリーディング上位種牡馬の産駒は「上質な血統馬」だからこそ、厩舎に入る以前の段階から「億単位」の期待を懸けられています。
セレクトセールは、言うなれば「長期的スパン」の血統予想。
セレクトセールの高額取引馬に当たり外れが大きいことは、競走馬がデビューを迎えるまでの「期間」の長さが影響していることは言うまでもありません。
当然の話ではありますが、この血統予想は「短期的スパン」で活用したほうが、その効力も絶大です。
特に、そのシチュエーションが普段とは異なる方向性であればあるほど、血統馬券は威力を増す特徴を持っています。
一例を挙げれば、先週の函館芝1200m戦。
先週のこのカテゴリーは、降雨の影響で普段よりも重い馬場状況が顕著な開催となりました。
この状況下では、通常の芝1200m戦に強いスピードタイプは能力を出しきれず、逆に通常の芝1200m戦ではスピードで劣るタイプがパフォーマンスを上昇させる可能性が高まります。
少々、小難しい話にはなりますが、通常の芝1200m戦ではテンのスピードが活きる競馬が大半を占めますが、一方で道悪馬場の芝1200m戦は、ラストの伸び脚が重要な局面が増加します。
スピード寄りのタイプがバテる。タフなタイプが普段よりも着順を上げる。
先週の函館芝1200m戦は、この構図が非常に顕著な開催でもありました。
また、日本で行われる芝1200m戦は道悪馬場の場合、「ダート血統馬」が走る、というスタンダードがあります。
つまり、先週のような函館芝1200m戦では、「ラストの伸び脚の裏付け」のある「ダート血統馬」という組み合わせで、その的中率は飛躍的に上昇します。
先週の日曜函館10R立待岬特別(芝1200m)は、それを体現するに相応しい1鞍。
「父が芝よりもダートで勝ち星の多い種牡馬」
「近2走以内に上がり順位4番手以内の末脚の実績」
このレースは、上記2項目に該当する馬は4頭のみ。
その4頭中3頭が3着以内を独占し、非該当の対象だった当日単勝5番人気以内馬は全馬が4着以下に敗れる結果となりました。
当レースの3連複の配当金額は20万円超。3連単は148万円オーバー。
繰り返しにはなりますが「血統馬券」は、そのシチュエーションが普段とは異なる方向性であればあるほど威力を増します。
しかしながら、血統派ではない競馬ファンの皆様であれば、この理屈がある種の結果論、あるいはこじつけなどに聞こえる方もいないとは限りません。
その辺りも考慮し、今回は実際に競馬情報放送局の局員が購入したPATの画面を掲載します。
※購入金額は伏せさせて頂きます
近年のセレクトセールの結果然り、競走馬の未来を予測する最強のツールが「血統」であることは、すでに多くの競馬関係者に知れ渡っています。
我々、競馬情報放送局としても、1人でも多くの競馬ファンの皆様が「血統」に魅了されるよう日々の運営に邁進したいところです。
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