2020年05月11日(月)
今週は日曜東京競馬場で牝馬のマイル女王決定戦、第15回ヴィクトリアマイル(東京芝1600m・G1)が開催されます。
現在もJRAの重賞競走史上の最高配当として君臨する2015年(3連単2070万馬券)を筆頭に、過去5年で複勝圏内に好走した15頭中12頭が、当日単勝4番人気以下の人気薄と、屈指の波乱度を誇る当レース。
過去5年で2桁人気馬も4頭が馬券に絡むなど、一筋縄では行きません。
毎年の大荒れ決着を助長する要因の1つとしては、馬場状態によって走るキャラクターに大きな変動がある傾向が挙げられます。
過去5年のヴィクトリアマイルで、良馬場開催だった年は2019年、2016年、2015年の3年。
この3年は、当日単勝7番人気以下で複勝圏内に好走した4頭全馬が「近2走以内に1400m以下出走馬or芝重賞で3コーナー5番手以内の先行策を経験」の該当馬。
一方で、道悪開催の2018年、2017年は、複勝圏内に好走した6頭全馬が「近2走以内に、上がり順位4番手以内の末脚の実績or芝1800m以上の重賞出走」の該当馬という共通項。
良馬場(高速馬場)なら、当該距離以下の出走経験や、前向きな競馬の経験値が有利になり、タフな馬場なら、当該距離以上の出走経験や、ラストの伸び脚の経験が活かされる。
このように、馬場状態1つで問われる能力の方向性も激しく変動する近年のヴィクトリアマイルは、その難解な傾向がダイレクトに波乱度の高さとして投影されています。
この傾向を踏まえた上で、参考までに想定上位人気馬の考察を。
アーモンドアイは、近2走がともに2000m以上のG1レースに出走。
あくまでも前述した例年のヴィクトリアマイルの傾向を踏まえれば、良馬場よりも若干時計を要する馬場のほうが、パフォーマンスを上昇させやすい臨戦過程。
ラヴズオンリーユーも、近2走がともに2200m以上の長距離戦。
およそ半年ぶりとなる休養明け初戦のシチュエーションも含めて、こちらも超のつく高速馬場では疑問符が残ります。
サウンドキアラは、近2走以内に芝重賞で先行経験、2走前に芝1400m戦を経験と、良馬場のヴィクトリアマイルで走るタイプに合致。
その反面、タフな馬場のヴィクトリアマイルでは、スピードが削がれる典型でしょうか。
※ヴィクトリアマイル(G1)の推奨馬、展望は水曜日以降に掲載予定です
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