2018年10月17日(水)
【近５年傾向Pickup】
・良馬場なら、前走５着以内馬が極めて順当(過去５年で良馬場開催の３年は馬券に絡んだ９頭全馬が該当)
・前走神戸新聞杯orセントライト記念のトライアル戦出走馬か、前走1000万条件戦で1着がボーダーライン(過去５年で馬券に絡んだ１５頭中１４頭が該当、非該当の１頭は前走札幌記念３着馬)
・良馬場なら末脚の裏付け、特に近２走以内に上がり順位３番手以内の実績(良馬場開催の直近３年で馬券に絡んだ９頭中８頭が該当)
・道悪馬場なら前走の先行経験、特に前走３コーナー５番手以内の位置取り経験馬(過去５年のうち道悪開催の２年で馬券に絡んだ６頭中４頭が該当、そのうち３頭は単勝５人気以下)
・高速馬場では、マイル寄りのスピードが活きるため、サンデー系の血にプラスαで、フレンチデピュティ、ストームバード、キングマンボ、サクラバクシンオー、Unbridled's Songといった速い血を併せ持つ馬が走る(良馬場開催の直近３年で３勝)
・道悪馬場なら欧州血統馬、特にトニービン、サドラーズウェルズ、ブライアンズタイム、ダンスインザダーク系(不良馬場開催の13年、昨年で馬券に絡んだ６頭中５頭該当)
・馬場を問わず内枠が有利、特に２枠以内(過去５年で４勝、不良馬場の昨年も１０人気２着)
【総括】
一昨年７人気２着レインボーライン、同６人気３着エアスピネル。
１５年２人気２着リアルスティール。
１４年３人気１着トーホウジャッカル。
上記で挙げた良馬場開催の直近３年の菊花賞好走馬は、当レース出走以前に「１６００ｍ戦に勝利実績のあった馬」という共通項。
近年の菊花賞は、良馬場であれば、その問われる才能の方向性がスピード指向。
むしろ字面上では３０００ｍ戦は合わないキャラクターの方が、高速馬場を活かして激走する方向性が顕著です。
但し、昨年や２０１３年のような不良馬場開催ともなると、さすがに体力の絶対値が問われる方向性へ、レースの質が変換される傾向も。
２０１３年２着のサトノノブレスは、母父トニービン。
同３着バンデは、サドラーズウェルズ系Authorizedの産駒。
昨年は、父にトニービンの血を色濃く有するキセキが１着、２着は母父ブライアンズタイムのクリンチャー。
不良馬場レベルの道悪競馬では、トニービン、サドラーズウェルズ、ブライアンズタイムといったスタミナ指向の強い典型的な欧州血統馬が有利になる傾向も押さえておきたいところ。
あくまでも平日の段階にはなりますが、今年の菊花賞当日の京都競馬場は晴れ模様。
よって、こちらの詳細は、高速馬場の傾向へある種のヤマを張った見解に終始します。
以上を踏まえて推奨馬は、グローリーヴェイズです。
前走の佐渡Ｓ(新潟芝２２００ｍ・１６００万下)では、上がり最速の末脚で１着の馬柱。
前項の詳細通り、近年の菊花賞は良馬場であれば末脚の裏付けは必須。
血統構成は、ディープインパクト×スウェプトオーヴァーボード。
こちらも上記の詳細通り、近年の当レースは、良馬場であれば、サンデーサイレンス系の血にプラスαで、短距離、スピード寄りの血が強調された血統馬が有利。
父は説明不要の菊花賞馬。
母父のミスプロ系スウェプトオーヴァーボードは、スプリンターズＳ連覇を果たしたレッドファルクスの父としても著名。
今年のスプリンターズＳで１３人気３着と、大波乱を演出したラインスピリットもスウェプトオーヴァーボード産駒で、言わずと知れたスプリントサイアー。
当種牡馬の血を強く受け継いだ母メジロツボネも、現役時代の勝ち鞍４勝が全て１４００ｍ以下のスピード型。
２０１４年の勝ち馬トーホウジャッカルは、父がサンデー系スペシャルウィークで、母父がスピードに特化したミスプロ系Unbridled's Song。
２０１５年の勝ち馬キタサンブラックは、父がディープインパクトの全兄ブラックタイドで、母父がスプリントサイアーの王様血統サクラバクシンオー。
この結果が示すように、父がサンデーサイレンスの王道系で、母父がスピード、短距離系という配合バランスは、良馬場で行われた近年の菊花賞の黄金配合パターン。
尚、直近の当レースは、過去５年中３年で「前走１０００ｍ万条件１着馬」が複勝圏内に好走。
過去５年で「前走１６００万条件戦１着馬」は、出走すらしていないものの、１０００万条件クラスを勝った馬でも足りるレースと捉えれば、ローテーションの懸念も皆無と判断できます。
あとは、馬場を問わず毎年の恒例でもある好枠を引き当てることができれば。
メイショウテッコンは、前走神戸新聞杯３着の王道ローテ。
過去５年の当レースで、前走神戸新聞杯３着以内馬は４勝、３着内８頭と圧巻の戦績。
父が主要のサンデー系かつ菊花賞馬のマンハッタンカフェで、母父が米国の短距離ダートＧ１レース勝ち馬Lemon Drop Kid(キングマンボ系)と、その配合構成も理想的。
父がリーディング上位のサンデー系で、母父がキングマンボ系の先行脚質という意味で言えば、１５年３着リアファルを彷彿とさせます。
前走の神戸新聞杯では、スタートの出遅れで４着に敗れたエポカドーロは、母ダイワパッションが現役時代に１４００ｍ以下の芝重賞を２勝の背景。
加えて父オルフェーヴルは、菊花賞馬でサンデー系種牡馬。
恐らく世間一般では、その前走内容、血統背景等々を嫌われて、それなりに人気を落とすであろう今回は、良馬場を大前提に買いの条件が揃います。
上位人気濃厚のブラストワンピースも、牝系は短距離重賞実績馬もいるスピード系。
逆に、道悪状況下では、大幅にパフォーマンスを下降させそうなキャラクター。
アフリカンゴールドの母父は、スピードを強化するミスプロ系Gone West。
前走兵庫特別(阪神芝２４００ｍ・１０００万下)１着の馬柱も、かつてのバンデやビートブラックと同様の穴ローテ。
ステイフーリッシュは、ブラックホークやピンクカメオ等々、マイル以下のＧ１馬を多数輩出したシルバーレーンの一族。
中長距離戦であればスピード寄りの競馬を好むタイプで、実際に相応の適性が問われる京都芝２２００ｍ重賞を完勝した実績も。
【推奨馬】
グローリーヴェイズ
メイショウテッコン
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