2018年09月19日(水)
【近5年傾向Pickup】
・近2走以内に上がり順位3位以内の末脚の実績か、前走日本ダービーからの臨戦過程(過去5年の3着以内好走馬15頭全馬が該当)
・前走日本ダービー出走の3着以内馬or上がり順位5位以内馬は毎年堅実(過去5年で前走日本ダービー出走から馬券に絡んだ8頭中5頭が該当、前走ダービー連対馬は4頭出走の全勝)
・特に、直線の長い1600~2000m戦で最速の上がりをマークした実績のある馬(過去5年で6人気以下で馬券に絡んだ6頭全馬該当)
・血統的には、クラシック系の王道血脈が強い、サンデー系上位種牡馬やキングカメハメハなど
・母系のスプリント実績や、フジキセキ、Unbridled's Song、ボストンハーバーなど、直線のスピード勝負でスプリント寄りの速い血を持つこともポイント
【総括】
直線の勝負どころで、どれだけの速い末脚が使えるかが最重要項目で、直線の長い競馬場や外回りの1600~2000m戦で最速の上がりをマークした実績のある馬が走りやすい重賞競走。
但し、前走日本ダービー出走馬、特に好走馬が出てきた場合は至って堅実。
過去5年の神戸新聞杯は、前走日本ダービー連対馬が4頭出走して全勝。
前週のローズSや、セントライト記念は、前走条件戦出走馬の、いわゆる別路線組の期待値が高いレースですが、神戸新聞杯に関しては至って真逆。
春の実績馬がその評価通りに能力を示す、といった傾向が際立ちます。
尚、過去5年の神戸新聞杯は、前走条件戦出走のローテで当日単勝3番人気以内に支持された馬は5頭。そのうち馬券に絡んだ馬は1頭のみと、苦戦が続きます。
そして今年は、日本ダービー1着馬ワグネリアン、2着馬エポカドーロが揃って出走。
近年の傾向に沿えば、この時点で馬券的な妙味は、期待し難い一戦でしょうか。
その他の詳細は、ピックアップを参照。
今年の日本ダービー連対馬2頭以外から、強いて推奨馬を挙げるなら、ゴーフォザサミットを。
近5年の神戸新聞杯は、単勝6番人気以下で馬券に絡んだ6頭全馬が、直線の長い1600~2000m戦で最速の上がりをマークした実績のある馬という共通項。
本馬は、デビュー3戦目の百日草特別(東京芝2000m)で、上がり最速時計をマークして1着。
血統構成は、ハーツクライ×Storm Cat。
父は言わずと知れたサンデー系のトップサイアー。
母父Storm Catは、ダート大国米国競馬界の王道種牡馬。
ラストの末脚、スピードの絶対値が問われる近年の当レースは、父がクラシックの王道系で、母系はスプリント適性、馬力適性に優れた米国系という形がスタンダード。
14年の勝ち馬ワンアンドオンリーは、父がハーツクライで、母父がスプリント力に優れた米国のヘイロー系タイキシャトル。
13年7人気2着のマジェスティハーツは、父がハーツクライで、母父がダート短距離寄りの馬力に優れた米国のボールドルーラー系ボストンハーバー。
半兄ショウナンマイティが、安田記念(芝1600m・G1)で2度馬券に絡んだ実績があるように、牝系がマイル寄りのスピードに特化した一族。
相応の適性が問われる当レースは絶好条件。
エタリオウ、アドマイヤアルバも、父が主要のサンデー系で、母父がストームバード系という構成馬。
後者は、直線の長い1600~2000m戦で最速の上がりをマークした実績も。
今年の日本ダービー1着馬ワグネリアンは、父がディープインパクトで、2代母に芝ダートを問わず1400m以下の重賞を6勝したブロードアピールの背景。
日本ダービー2着馬で、ステイゴールド産駒のエポカドーロは、母が1200m重賞の勝ち馬ダイワパッション。
双方ともに、父がクラシックの王道種牡馬で、母方が短距離指向の強いスピード系と、当レースで問われる適性に疑いの余地はないキャラクター。
今年の神戸新聞杯は、想定上位人気馬の期待値が極めて高く、極端な降雨などがない限りは順当な結果に収まるでしょうか。
【推奨馬】
特になし
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