2018年07月18日(水)
【近５年傾向Pickup】
・前向きなスピード活きる、特に前走３コーナー４番手以内の先行経験(過去５年で馬券に絡んだ１５頭全馬該当)
・出走頭数は少ないが、距離短縮馬の期待値は高い(過去５年で４頭出走して１３年に８人気３着、１４年も１２人気４着)
・２歳戦に強い短距離＆ダート血統馬が走る、中でも父か母父ミスプロ系、特にフォーティナイナー系(父か母父ミスプロ系は過去５年で６頭が馬券に、そのうち４頭がフォーティナイナー系)
・米国ダートのノーザンダンサー系の主流ストームバード、ヴァイスリージェント、ダンチヒ系も有効(過去５年で３着内６頭、そのうち２頭は１０人気以下)
・フジキセキ、ダイワメジャー、サクラバクシンオー系等々、芝の１２００ｍＧ１に強いスプリント血統も有効(過去５年で３着内９頭)
・但し、道悪になると、父サンデー系、クラシック血統馬が浮上する可能性も(稍重開催の１５年はディープインパクト産駒が勝利、父サンデー系が３着以内を独占)
・内枠有利、特に４枠以内(過去５年で当日８人気以下で馬券に絡んだ６頭全馬が該当)
【総括】
いわゆる２歳重賞特有の前向きなスピードが活かされる傾向が顕著で、非クラシック的な才能が問われる２歳限定の重賞競走。
その傾向に準ずる格好で、血統的にも２歳重賞特有の米国血統馬、スプリント血統馬が断然有利の方向性。
枠順による有利不利も、当レースならではの傾向と言えるでしょうか。
但し、道悪馬場になると、父サンデー系を筆頭としたクラシック血統馬にもチャンスが出てくる傾向も。
それら克明な詳細は、ピックアップを参照。
以上を踏まえて、当コンテンツからの推奨馬は、トーセンオパールです。
前走の新馬戦(函館芝１２００ｍ)では、４コーナー４番手の位置取りから、メンバー最速の末脚でデビュー勝ち。
ピックアップの詳細通り、近年の函館２歳Ｓは、前走の先行経験は必要不可欠。
血統構成は、スウェプトオーヴァーボード×ダンスインザダーク。
父は当レースで特注のフォーティナイナー系種牡馬。
昨年は２着３着馬が、父か母父フォーティナイナー系。２着馬は当日単勝１２番人気の伏兵。
２０１３年も２着３着馬が、父か母父フォーティナイナー系。この年は、９人気２着、８人気３着と、フォーティナイナー系が大波乱を演出。
その２０１３年の３着馬トーセンシルエットは、父がダンスインザダークの全弟トーセンダンスで、母父がスウェプトオーヴァーボードという血統馬。
血統的バランスという意味で、このトーセンシルエットと、トーセンオパールは酷似します。
尚、近年の当レースは、ピックアップの詳細通り、内枠有利の傾向も顕著。波乱を演出させるためには、良馬場を前提にまずは好枠を引き当てたいところ。
カルリーノは、前走の未勝利戦が好位４番手追走から抜け出して待望の初勝利。
父が短距離指向強いマツリダゴッホ、母父がサクラバクシンオーの直仔にあたるショウナンカンプと、父も母父もスピード血統という構成馬。
近年の当レースは、まさにこの手のタイプが波乱を演出します。
尚、過去５年の函館２歳Ｓで、母父サクラバクシンオーは、実に４頭の複勝圏内好走馬を輩出中。
好位追走からデビュー戦を圧勝したイチゴミルフィーユは、ストームバード系ヨハネスブルグの産駒。
ダート的な馬力、２歳戦特有のスピード勝負に強いタイプで、当レースは適条件。
コスモス賞と両睨みのラブミーファインは、出走してくればメンバー唯一の距離短縮ローテ。
距離短縮馬は、過去５年の当レースで４頭出走して１３年に８人気３着、１４年も１２人気４着と、出走頭数こそ少ないものの期待値は水準以上。
今年からの新種牡馬で父ジャスタウェイの産駒も、ここまで芝１２００ｍ戦は複勝率５０.０％の戦績。
本質がスピードタイプに出る産駒の多い種馬だけに、先物買いという意味で一考。
上位人気が想定されるアスターペガサス、ジゴロ辺りも米国血統馬で適性は高そうなタイプ。
雨が降ってタフな馬場であれば、ディープインパクト系ダノンバラード産駒のガイセン、キングマンボ系エイシンフラッシュ産駒のナンヨーイザヨイなどが浮上も。
【推奨馬】
トーセンオパール
カルリーノ
イチゴミルフィーユ
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