2018年07月11日(水)
【近5年傾向Pickup】
・日本屈指の波乱度を誇る重賞競走(過去5年で馬券に絡んだ15頭中10頭が当日単勝7人気以下)
・基本的に、前走巴賞1着馬は消し(過去5年で4頭出走して全て掲示板外に大敗、出走した4頭は全て当日2人気以内)
・通常の馬場であれば、近2走以内に、1800m以下出走馬or上がり順位3番手以内馬といったスピードが問われる(良&稍重で行われた近5年中4年で7人気以下で馬券に絡んだ8頭全馬が該当)
・昨年のような重い馬場であれば、近2走以内に2200m以上出走馬、特に芝2200m以上に勝利実績のある馬(昨年は該当馬が馬券内を独占で3連単91万馬券)
・サドラーズウェルズ系、ロベルト系、グレイソヴリン系、ダンスインザダークと、馬場を問わず血統は重厚(過去5年で5人気以下で馬券に絡んだ11頭中5頭該当)
・通常馬場であれば、ディープインパクト、ステイゴールド、キングカメハメハ、ゼンノロブロイ等々、リーディング上位の小回り重賞実績ある種牡馬の産駒も有効
・ノーザンダンサー系の血が有効に働くケースが多く、特にノーザンテースト、ストームバード系の血を持つ馬は複数頭が馬券に
・枠順は通常馬場であれば内枠有利、但し昨年のような重い馬場になると問わない(昨年を除く過去4年で7人気以下で馬券に絡んだ8頭中6頭は1桁馬番、うち4頭は2枠以内)
【総括】
過去5年の函館記念は、当日単勝2番人気以内で3着以内に好走した馬は僅かに1頭のみ。
出走すれば毎年人気になる前走巴賞1着馬の成績も散々。
上記該当馬は、過去5年で4頭出走して全て掲示板外に大敗。出走した4頭は全て当日単勝2番人気以内馬。
洋芝100%の函館競馬場で行われる夏のG3レベルのハンデ戦。というようなシチュエーションが相重なり、非常に波乱度が高く、また状況次第では好走するキャラクターにも極めて顕著な変動がある重賞競走。
具体的には、良馬場ないし稍重馬場程度の条件であれば、近2走以内に「1800m以下出走馬」or「上がり順位3番手以内馬」が断然有利。
いわゆる通常の馬場で施行された近5年中4年の当レースで、当日単勝7人気以下で馬券に絡んだ8頭全馬が上記の項目に該当。
逆に、重馬場以上に悪化したタフなコンディションでは、近2走以内に「2200m以上出走馬」、特に「芝2200m以上に勝利実績」のある馬が有利。
相応の条件で施行された昨年は上記該当馬が3着以内を独占し、3連単の配当金は91万円を超える大波乱の決着に。
それら克明は詳細は、ピックアップを参照。
尚、今週末の函館競馬場は、平日の段階で連日の雨予報。
従って、当コーナーでは、重馬場以上に悪化するシチュエーションにある種のヤマを張る形で推奨馬を提示します。
以上を踏まえて、当コンテンツからの推奨馬は、サクラアンプルールです。
前走の日経賞(中山芝2500m・G2)が、上がり最速の末脚で3着。
前項の詳細通り、タフな馬場コンディションであれば、近走2200m以上出走馬、またその好走実績は有利。
血統構成は、キングカメハメハ×サンデーサイレンス。母母父ノーザンテースト。
重馬場開催で大波乱決着の立役者となった昨年の14人気2着タマモベストプレイは、サンデーサイレンスとノーザンテーストの血を併せ持つ配合馬。
稍重馬場で13人気2着と、一昨年の当レースで大穴を演出したケイティープライドも、サンデーサイレンスとノーザンテーストの血を併せ持つ馬。
13年8人気3着アスカクリチャンも、母父がノーザンテースト系。
特に、馬場が悪化した際のノーザンテーストは、近年の函館記念で特注傾向。
尚、キングカメハメハの産駒は、内枠を引いてこそ能力をフルに発揮する傾向も顕著。
サクラアンプルールは、昨年の函館記念で大外16番ゲートを引き当てて9着敗戦。
メンバーレベルも格段に上がった次走の札幌記念では1番ゲートを引き当てて快勝したように、この馬自身も父の影響を色濃く受け継ぐタイプ。
そういった意味では、少なくとも昨年のような枠順だけは避けたいところ。
ヤマカツライデンは、昨年の当レース3着馬。
2走前に天皇賞春(京都芝3200m・G1)出走の馬柱。
今年は出走を予定するメンバー全体がスピードタイプが多く「近2走以内に2200m以上出走」の該当馬が、サクラアンプルールと本馬の2頭のみという構図。
ロベルト系シンボリクリスエス×ダンスインザダークといった、如何にもスタミナの絶対値に優れたキャラクターで、昨年と同等の馬場であれば、その相手関係も含めて昨年以上のパフォーマンスがあっても不思議はないでしょうか。
キングカメハメハ産駒のスズカデヴィアスは、出走メンバー中、数少ない芝2200m以上の勝利実績馬。
今年の相手関係であれば、スタミナの量自体が一枚上。
前走の新潟大賞典は、「キングカメハメハ産駒の1番ゲート」という定石通りの完勝劇。
無論、ここも枠順にはこだわりたいところでしょうか。
ブラックバゴは、2走前に重馬場の内回り2000m戦を圧勝。父は凱旋門賞馬バゴというスタミナキャラ。
重い馬場で他馬の脚が上がるような競馬になれば、一気の末脚で追い込んでくるような可能性を秘める1頭。
エテルナミノルもパワー系の道悪巧者。重馬場の準オープン戦で後続に5馬身の差をつけて圧勝した実績を持つ馬。
近2走は、何れも高速競馬でスピードの絶対値が問われるような一戦。
問われる能力の方向性がガラッと変わるであろう道悪の函館芝であれば、近走からの大幅な上昇度も。
レース当日の馬場が通常であれば、エアアンセム、トリコロールブルーなどは走りやすい条件。
何れにしても、週末の函館競馬場の天候と馬場状況は、気にかけておきたいところ。
【推奨馬】
サクラアンプルール
スズカデヴィアス
ブラックバゴ
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