2018年06月20日(水)
【近5年傾向Pickup】
・前走が鳴尾記念orヴィクトリアM出走馬(過去5年で馬券に絡んだ15頭中7頭が該当、うち6頭は4番人気以下)
・前走が芝2400m以上のG1レースに出走している距離短縮馬(過去5年で3勝、馬券に絡んだ15頭中8頭が該当)
・中距離G1レースだけに、基本的には末脚の実績も有効、特に近2走以内に芝重賞で上がり順位5番手以内の実績(過去5年で馬券に絡んだ15頭中11頭該当)
・人気薄のディープインパクト産駒の好走目立つ、特に牝馬(当種牡馬の産駒は単勝4人気以下の伏兵が直近5年連続で馬券内に好走、3着内好走馬の合計は7頭、そのうち6頭が牝馬)
・非根幹の芝G1レースに強いステイゴールド産駒(当種牡馬の産駒は過去10年で5勝)
・キングマンボ、ハーツクライ、マンハッタンカフェ等々、有馬記念実績種牡馬の産駒も走る、純粋に有馬記念好走馬の期待値も高い
・勝ち馬という意味では、大外8枠に注目(直近の宝塚記念は8枠が5連勝中)
【総括】
近年の宝塚記念は、ミッキークイーン、マリアライト、デニムアンドルビー、ショウナンパンドラ、ヴィルシーナ、ジェンティルドンナと、牝馬のディープインパクト産駒の好走が極めて目立つ傾向。
上記の好走馬6頭中5頭は、当日単勝5番人気以下の人気薄。
また、この6頭中4頭は、牝馬のクラシックレース(桜花賞、オークス)未勝利馬。
主要のクラシックディスタンスが若干ながらも合わなかった主要の血統馬、特に牝馬が、非根幹距離に舞台を移すことによって、適性と軽量を活かして激走を繰り返す。
近年の当レースは、そんなニュアンスが最も妥当でしょうか。
また、有馬記念(芝2500m)、宝塚記念の非根幹距離G1レースに強いステイゴールド産駒も特注傾向。
当種牡馬の産駒は、過去10年の宝塚記念で5勝。
純粋に、有馬記念好走馬も、近年は毎年のように馬券に。
以上を踏まえて、当コンテンツからの推奨馬は、型通りにヴィブロスです。
前走のドバイターフ(首G1・1800m)では、前が止まらない流れをほぼ最後方の位置取りから馬場の大外を通って追い込み2着。恐らく推定の上がり順位も2番手以内は当確。
ピックアップの詳細通り、芝の中距離G1レースは、基本的に末脚の裏付けも必要不可欠。
血統構成は、ディープインパクト×Machiavellian。
本馬は、当レースで特注の牝馬のディープインパクト産駒。加えて、牝馬のクラシックレースは未出走。
一昨年の宝塚記念は、ディープインパクト産駒でクラシックレースは未出走だった単勝8番人気マリアライトが1着。
全姉ヴィルシーナも、牝馬3冠ロードは全て2着。古馬の牡馬とのマッチアップで軽視された2014年の宝塚記念では、12頭立ての8番人気の低評価を覆す3着に好走。
そのヴィルシーナとの比較においても、恐らく競走馬としてのスケールは一枚上。
両馬をともに管理する友道調教師も、そのイメージを強く抱いているからこその、ぶっつけでの宝塚記念出走、と言えば風呂敷を広げすぎでしょうか。
スマートレイアーも、牝馬のディープインパクト産駒。本馬も牝馬のクラシックレースは未出走。
前走の天皇賞春(京都芝3200m・G1)では、上がり順位2番手の末脚で7着。
ピックアップの詳細通り、前走が芝2400m以上のG1レースに出走していた距離短縮馬は、毎年の好走ローテ。
唯一の懸念は、本馬を最も知るであろう武豊騎手が鞍上ではないこと程度でしょうか。
パフォーマプロミスは、10年スパンで注目のステイゴールド産駒。
本馬は、宝塚記念と因果関係が深い有馬記念の舞台にもなる中山芝2500m戦の実績馬。
昨年5人気2着ゴールドアクターも、有馬記念2年連続3着以内を含む中山芝2500m戦のスペシャリスト系。
ゼーヴィントは、重賞で3着以内に好走した5戦全てが小回り、内回りコースというディープインパクト産駒の変わり種。
その5戦中3戦は非根幹重賞(1800、2200m)。さらには、クラシックレースも未出走。
阪神内回りの芝2200m戦で行われる、特殊G1レース宝塚記念に対する適性の高さを窺わせる1頭。
香港から参戦するワーザーは、日本馬にとって難敵。
本馬は、一昨年のクイーンエリザベス2世C勝ち馬で、昨年の香港C2着の、紛れもない香港競馬界のトップホース。
日本競馬で例えるなら、一昨年の宝塚記念勝ち馬で、昨年の有馬記念2着といったレベルの実績馬。
前走のライオンロックトロフィー(G3・芝1600m)では6着に敗れているものの、これは陣営サイドの戦略で、日本で例えるなら調教の一貫と同等。
本馬は香港競馬に移籍後、前走芝1600m戦というシチュエーションでは2戦無敗。その2戦は何れも芝2000m以上の重賞競走。
香港ダービーを5勝、香港国際競走4レース(香港ヴァーズ、香港スプリント、香港マイル、香港カップ)全てを勝利している伯楽ジョン・ムーア調教師が、必勝パターンで送り込んでくる1頭だけに、相応のリスペクトは必須でしょうか。
とはいえ、本馬の父Tavistockは、モンジューを経由するサドラーズウェルズ系種牡馬。母型も重厚なSir Gaylordの系統。
力の要る馬場を好む典型的な香港競馬の一流馬といったタイプで、日本の高速馬場にどれだけの対応力を魅せるのか、という意味では疑問符がつくところ。
降雨などの影響でタフな馬場になった際は、より警戒が必要になるでしょうか。
尚、昨年の宝塚記念は、降雨の稍重開催でサトノクラウンが勝利。
昨年の秋の天皇賞然り、連覇を狙う本馬も、超のつく高速馬場は避けたいところ。
【推奨馬】
ヴィブロス
スマートレイアー
パフォーマプロミス
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