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短距離寄りのスピードが問われる近年の安田記念

2018年05月30日(水)


《安田記念》

【近5年傾向Pickup】

・当日単勝6番人気以下の伏兵を積極的に狙いたいレース(過去5年で3着内8頭、うち10人気以下が4頭)

・特に、牡馬混合の芝1600mG1レースで3着以内の実績を持つ馬(過去5年で10人気以下で馬券に絡んだ4頭中3頭該当)

・スピードが問われる方向性で、近2走以内に重賞で上がり順位3位以内の実績を持つ馬か、前走芝1600m以上の重賞で3コーナー5番手以内の先行競馬を経験している馬が走る(過去5年で6人気以下で馬券に絡んだ8頭中6頭該当)

・母の父サンデーサイレンスが有効、特に父が、スウェプトオーヴァーボード、サクラバクシンオー等々、短距離指向強い配合馬(過去5年で3着内4頭、うち3頭が8人気以下)

・ディープインパクト、マンハッタンカフェ、ダンスインザダークと、スタミナの裏付けのある父サンデー系も走る、特に母父はスピードある米国ノーザンダンサー系(過去5年で6人気以下で馬券に絡んだ8頭中3頭該当)

・外枠有利、特に5枠より外(過去5年で6人気以下で馬券に絡んだ8頭全馬が該当)

【総括】

安田記念は、数えること2000年から実に18年連続で単勝6番人気以下の伏兵が複勝圏内に好走中。

日本のG1競走の中でも極めて波乱度が高く、極めて難解なレースと言えるでしょうか。

レースの方向性としては、芝1600m重賞としては短距離、スピード指向。

近走は1400m以下の重賞で速い上がりを使っていた馬や、前走1600m以上の重賞で先行経験をしていた馬の成績は抜群。

純粋に、牡馬混合の芝1600mG1レースで3着以内の実績を持つ馬が波乱を演出する傾向も特筆。

それら克明な詳細は、ピックアップを参照。

以上を踏まえて、当コンテンツからの推奨馬は、レッドファルクスです。

前走の高松宮記念(芝1200m・G1)では、ほぼ最後方の位置取りから上がり最速の末脚で追い込むも8着。

2走前の阪急杯(阪神芝1400m・G3)も、上がり最速の末脚で3着。

前項の詳細通り、近年の安田記念は、この高速上がりの実績が活かされるレース。特に1400m以下の重賞での実績は有利。

血統構成は、スウェプトオーヴァーボード×サンデーサイレンス。

こちらもピックアップの詳細通り、近年の当レースは、母父サンデーサイレンスが特注傾向。父が短距離指向強い種牡馬は、特に走る傾向も。

2014年16人気2着と大波乱を演出したグランプリボスは、サクラバクシンオー×サンデーサイレンス。

一昨年の勝ち馬で、昨年も2着のロゴタイプは、ローエングリン×サンデーサイレンス。

レッドファルクス自身も昨年の安田記念で3着。

サクラバクシンオー、ローエングリン、スウェプトオーヴァーボードの共通項は、自身か産駒が芝1400m以下の重賞勝ち実績があること。

近年の安田記念は、このスピード寄りの才能が大きなアドバンテージになります。

レッドファルクスの昨年の安田記念に関しても、絶好の手応えで直線を迎えるも、凝縮した馬群に埋もれるような格好で、やや追い出しが遅れた不完全燃焼の一戦。

カニ歩きで馬場の大外に持ち出した時点で残り200m弱。スムーズに外から抜け出した勝ち馬サトノアラジンとの比較でも明白なまでのロスがあり、まともなら突き抜けていた可能性も。

前走の高松宮記念も、ゲートと緩んだ展開で前を捉えることができなかった不完全燃焼の内容。

ある程度、展開が流れた上で、持ち味である終いの決め手をスムーズに放出することができれば、今年も勝ち負けを争うことは可能です。

そういう意味で言えば、近3年連続で安田記念3着以内の実績を持つ田辺裕信騎手への手替わりも強調材料。

田辺騎手は、2015年16人気のクラレントを3着に、一昨年は8人気のロゴタイプで1着、昨年も8人気のロゴタイプを2着にエスコート。

近年の安田記念を最も知る男が鞍上であれば、レッドファルクスの持ち味を最大限に引き上げてくれる公算も。

尚、近年の当レースは、牡馬混合の芝1600mG1レースで3着以内の実績を持つ馬も特注傾向。

過去5年の安田記念で、当日単勝10番人気以下で馬券に絡んだ4頭中3頭は、この項目の該当馬。

昨年の安田記念3着の本馬は、この項目も満たします。

尚、近年の安田記念は、この時期の東京開催としては異例とも言える、外枠有利の傾向も顕著。

過去5年で6人気以下で馬券に絡んだ8頭全馬が、5枠より外というデータも。

この馬自身も、昨年の当レースでは6番ゲートからスムーズさを欠いて僅差3着。今年は外枠を引き当てることができれば、さらに上を狙えるでしょうか。

サトノアレスは、前走京王杯スプリングC(東京芝1400m・G2)が、上がり順位2番手の末脚でアタマ差2着。

血統構成は、ディープインパクト×ダンチヒ系Danehill。

父がディープインパクトで、前走京王杯スプリングCで上がり順位2番手という馬柱は、昨年7人気1着サトノアラジンと全く同じ。

父と母父の血統構成は、2016年6人気3着フィエロと全く同じ。

そのフィエロの母父にもなるDanehillは、往年の安田記念特注種牡馬。

2001年の安田記念で、単勝120.5倍の低評価を覆す2着に激走したブレイクタイムは、デインヒル(Danehill)の産駒。

ピックアップの詳細通り、スタミナの裏付けがあるサンデー系を父に持ち、母父がスピード指向強いノーザンダンサー系という配合構成も、近年の当レースのトレンド。

近走末脚上位で、ディープインパクト産駒、そして母父もスピード指向強いノーザンダンサーを経由するヴァイスリージェント系Deputy Ministerと、サングレーザーも、タイプとしてはサトノアレスに近いキャラクター。

また、サトノアレスも、サングレーザーも、牡馬混合の芝1600mG1レースで3着内の実績を持つ馬。

ペルシアンナイトは、前走の大阪杯が上がり最速の末脚で2着。母父サンデーサイレンス。加えて、牡馬混合の芝1600mG1レース、マイルCS勝ち馬。

近2走は、小回り中山の芝1800m重賞の中山記念、内回りの阪神芝2000mG1の大阪杯で小差の競馬。本来は直線の長いコース、マイル寄りの競馬を好むタイプだけに、今シーズンに出走した競馬の中では最も適条件である可能性も高く、近走からの上積みも期待できる1頭。

リアルスティールは、安田記念としては珍しい少頭数12頭立ての外枠発走から前に壁を作れず終始、折り合いを欠いて競馬にならなかった2016年以来の当レース出走。

未だ世界レベルの実力馬であることも、前走のドバイターフで証明済み。日本が誇るディープインパクト産駒だけに、まともな競馬ができれば、勝ち負けを争えるでしょうか。

上位人気濃厚のスワーヴリチャードは、競走馬としての資質、ポテンシャルという意味で言えば、恐らく今年のメンバーの中では最上位。

これまでの臨戦過程から、スタミナ寄りのキャラクターに映るも、母父Unbridled's Songは米国の超スピード血統で、2代母キャリアコレクションも、米国ダートのスプリント重賞勝ち馬。

初のマイル戦がどうか、というよりは、マイル重賞が最も合う可能性さえ秘めるキャラクター。ここはデビュー以来最高のパフォーマンスを魅せても不思議はありません。

香港から参戦するウエスタンエクスプレスも不気味な存在。

過去の安田記念で馬券に絡んだ香港馬アルマダ、ブリッシュラック、ジョイフルウィナー、サイレントウィットネスは、全馬が前走チャンピオンズマイルで3着以内の実績があった馬。本馬も当レース2着からの臨戦過程。

またこれらの好走馬は、ラストタイクーンやデインヒル、ニジンスキー等々、日本のマイルG1レースに実績を持つノーザンダンサー系の血を持っていた馬、という共通項も。

本馬の父Encosta de Lagoは、ノーザンダンサーを経由するスピード大国豪州競馬のトップサイアーで、今年の安田記念にも出走を予定するキャンベルジュニアも当種牡馬の産駒。

キャンベルジュニアが、破格のコースレコード決着となった前走の京王杯スプリングCで僅差の2着と結果を残したように、マイル以下の時計勝負では無類の強さを発揮する種牡馬。

タフな馬場設定で行われる香港よりも、高速芝の日本の水が合う可能性も高く、自国の競馬よりもパフォーマンスを上昇させる可能性は秘めています。

本馬を管理するJ.サイズ厩舎と言えば、2008年2着アルマダを彷彿。陣営も安田記念で走らせるノウハウを持っている点はなんとも不気味。

あとは、安田記念の香港馬にありがちな大幅な馬体減、環境の変化によるレース当日の極端なイレ込み等が無ければ。

【推奨馬】
レッドファルクス
サトノアレス
サングレーザー

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