2018年05月23日(水)
【近5年傾向Pickup】
・基本は末脚の実績、近2走以内に重賞で上がり順位2番手以内の実績(過去5年で馬券に絡んだ15頭中13頭該当)
・近年は、格下感のある青葉賞or京都新聞杯組の激走目立つ(過去5年で5人気以下で馬券に絡んだ3頭全馬該当)
・前走青葉賞or京都新聞杯組は、特に3角5番手以内の先行策か、上がり最速の末脚など、スピードの裏付けのある馬(過去5年で5人気以下で馬券に絡んだ3頭全馬該当)
・前走皐月賞組は、5着以内or単勝5番人気以内だった馬(過去5年で前走皐月賞から馬券に絡んだ10頭全馬該当)
・ディープインパクトとブラックタイドの兄弟、キングカメハメハ、ハーツクライといった主流のクラシック血統馬がベタに走る(過去5年で馬券に絡んだ15頭中11頭該当、昨年と一昨年は複勝圏内独占)
・ミスタープロスペクター、ヴァイスリージェント、ダンチヒ、ストームバード系といった、クラシック血脈に、さらにプラスαで米国系のスピードを強化させたような血統馬に相性がいい(過去5年で馬券に絡んだ15頭中9頭該当)
・毎年決まって内枠有利、特に2枠以内(該当馬は過去5年で馬券内好走中、馬券に絡んだ15頭中8頭が該当、5人気以下で馬券に絡んだ3頭も全馬該当)
【総括】
過去5年で、単勝6番人気以下の複勝圏内好走馬は僅か2頭のみ。
東京優駿の名の通り、基本的には、戦前に能力が高いと目される馬たちが、その期待通りのパフォーマンスを魅せる、といったスタンダードな方向性が垣間見えるG1競走。
前走皐月賞組は「皐月賞5着以内or皐月賞5番人気以内」がボーダーライン。
過去5年の日本ダービーで、3着以内に好走した前走皐月賞組の10頭は全馬が上記項目に該当。
但し、近年の当レースは、格下感のある青葉賞or京都新聞杯組の激走が目立つ傾向。
過去5年で単勝5人気以下で馬券に絡んだ3頭は、全馬がこのローテーション。
血統的には、芝2400m戦としては、極限のスピードが問われるようなイメージで、主要のクラシック血脈にプラスαで、米国血統のスピードを強化させたような馬に相性がいい方向性。
また、東京優駿における内枠有利も、今や競馬ファンであれば誰もが認知するであろう特筆すべき傾向。
それら克明な詳細は、ピックアップを参照。
以上を踏まえて、当コンテンツからの推奨馬は、ステイフーリッシュです。
前走の京都新聞杯が、3コーナー2番手の位置取りから1着の馬柱。
ピックアップの詳細通り、近年の日本ダービーは、穴があるとすれば別路線組。
特に、前走が青葉賞or京都新聞杯で、3角5番手以内の先行経験がある馬は、過去5年の当レースで単勝5番人気以下で馬券に絡んだ3頭全馬が該当する特注馬柱。
血統構成は、ステイゴールド×キングカメハメハ。
父も母父も、説明不要のクラシック血脈。昨年、15年はキングカメハメハ産駒が優勝。
本馬の一族は、スプリンターズS勝ち馬ブラックホークを筆頭に、ピンクカメオ、ロジチャリス等々、マイル以下の重賞実績馬がズラリ。母カウアイレーンもマイル戦の重賞実績馬。
ピックアップの詳細通り、いわゆる極限のスピードが要求される傾向が強い近年の当レースは、スタンダードなクラシック種牡馬にプラスαで、スピードを強化させたような血統馬が相性抜群。
その鞍上に、優駿の舞台を最も知る男、横山典弘騎手と来れば、好枠を条件に世代の頂点に立つシーンがあっても何ら不思議はありません。
ゴーフォザサミットは、前走の青葉賞が上がり順位2番手の末脚で1着。その馬柱は近年の当レースで買いの別路線好走組。
血統構成は、ハーツクライ×Storm Cat。
父はクラシックの王道系で、母父は米国競馬の超主流種牡馬。
ハーツクライ産駒は、過去の日本ダービーに述べ6頭が出走。
その他の主要種牡馬との比較で言えば出走頭数が少ない傾向も、連対率50.0%の驚異的な相性。
昨年2着スワーヴリチャード、2014年1着ワンアンドオンリー、2011年10人気2着ウインバリアシオンなどは記憶に新しいところ。
昨年惜しくも大波乱演出を逃した単勝14人気4着マイスタイルも、ハーツクライの産駒。
また、日本ダービーにおける母父Storm Catと言えば、2013年の勝ち馬キズナを彷彿。当種牡馬は、大舞台で極限のスピード、極限のギアを引き上げる典型。
前走皐月賞組からの一番手は、ステルヴィオを抜粋。
その前走は、単勝2番人気の支持を得るも末を余す格好で4着。上がり最速の末脚を計測。
上記に記載した通り、前走皐月賞組は「皐月賞5着以内or皐月賞5番人気以内」がボーダーライン。
血統構成は、キングカメハメハ系ロードカナロア×ノーザンダンサー系ファルブラヴ。
父は距離延長ローテを好む種牡馬としても著名。この馬自身も、自身の勝ち鞍3勝中2勝が延長ローテ。非該当の1勝はデビュー戦。
ダービーと同舞台ともなる前週のオークスで、800mの距離延長を難なくこなした牝馬2冠馬アーモンドアイも、ロードカナロア産駒。
母父ファルブラヴは、ワンカラット、アイムユアーズ、エポワスなどを輩出した日本では芝のスプリント寄りに特化した種馬。
母ラルケットも芝のマイル重賞実績馬。
牝系も極限のスピード勝負、近年のダービーのコンセプトに合う馬名が揃います。
4着に敗れた前走の皐月賞は、結果的に4コーナー5番手以内馬が3着以内を独占する展開の中、8枠ゲートから最後方待機策、そして大外を廻っての4着。
小回り中山コースも合わなければ、結果的に枠も災い、加えて道悪馬場の特殊な展開で先行勢が粘り込む等々、それら全ての条件が重なったことで悲運を呼び込んだ印象も。
東京競馬場へと舞台を移す今回は、逆に言えば、その全ての条件が好転する可能性も低くはありません。無論、近年のダービーは、そんな結果が繰り返されるレース。
その前走皐月賞で、最も強い競馬を魅せた、と言っても過言ではない存在が、ジェネラーレウーノ。
その前走は、本馬を含む3頭が後続を大きく放す展開で、道悪馬場ながらも前半の1000mが59秒2。
先手を主張した他2頭が直線で失速、ラスト3Fも皐月賞としては記録的とも言える37秒3と要する中、本馬は一旦は抜け出すような地力を魅せての僅差3着好走。
並みの競走馬ができる芸当ではないだけに、そのパフォーマンスをかって高い評価を与えたい1頭。
皐月賞を回避した2歳王者ダノンプレミアムは、どうでしょうか。
これまで無傷の4戦4勝。その全てが他に影すら踏ませない圧勝劇。
血統構成は、ディープインパクト×ロベルト系Intikhab。
米国的な馬力指向強いロベルト系は、近年の日本ダービーで相性抜群。
過去5年の当レースで、父か母父ロベルト系は、3着内好走が6頭、昨年は1着3着馬が母父ロベルト系。
ディープインパクト×Intikhabという血統構成は、2014年5人気2着サトノラーゼンと全く同じ背景。
懸念材料としては、中11週のローテーション、近年では前例のない弥生賞からの臨戦過程であること、またフルゲートの芝2400m戦、シビアな展開も生涯初というシチュエーションでしょうか。
尚、近年の当レースは、過去10年を振り返っても、前走弥生賞出走馬は不在。
中10週以上の臨戦過程も、2015年の前走若葉Sから参戦したアダムスブリッジ1頭のみ。本馬は日本ダービー17着。
単純なデータだけの論点では、3着以内に入れば偉業とさえ言えるでしょうか。
上位人気に示唆される可能性が高いブラストワンピースは、欧州ダンチヒ系ハービンジャーの産駒。
どちらかと言うと体力の絶対値、スタミナが要求されるような条件を好むタイプで、今回の舞台では、スピードの才能でやや遅れを取る可能性も。
タフな展開、道悪馬場等々、近年のダービーの傾向とは、逆のベクトルが要求されるような競馬になった際に、よりパフォーマンスを上昇させそうなキャラクター。
【推奨馬】
ステイフーリッシュ
ゴーフォザサミット
ステルヴィオ
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