2018年05月16日(水)
【近5年傾向Pickup】
・体力のある馬が走る、具体的には、近2走以内にオープンクラスのダ2000m以上出走馬or近2走以内にダ1800m以上で上がり順位5番手以内の末脚の実績(過去5年で4人気以下で馬券に絡んだ10頭全馬該当)
・血統も重厚、キングマンボ系、ロベルト系、グレイソヴリン系の血を持つ馬は特注(過去5年で6人気以下で馬券に絡んだ5頭中4頭該当)
・ゴールドアリュール産駒、ロージズインメイ産駒、エーピーインディ系、フォーティナイナー系、ヴァイスリージェント系と、純粋に日本のダート中距離重賞に実績のある主流のダート血統も有効(過去5年で4人気以下で馬券に絡んだ10頭中7頭該当)
・3年連続3着内好走のクリノスターオー、近2年連続3着内のクリソライト等々、いわゆるリピーターの活躍も顕著
【総括】
中央競馬会の括りの中では、唯一のダート1900m重賞ということもあり、体力のある馬、スタミナ能力に特化したタイプが走りやすい重賞競走。
その克明な詳細は、ピックアップを参照。
当コンテンツからの推奨馬は、ユラノトです。
2走前のダ1800m戦が、上がり順位2番手の末脚で1着の馬柱。
キングカメハメハ×フジキセキ。
父は、当レースの特注系統キングマンボ系種牡馬。
3連単の配当金が20万円を超えた昨年の当レースは、父か母父キングマンボ系のワンツー決着。昨年の勝ち馬で今年も出走を予定するグレイトパールは、キングカメハメハの産駒。
母父フジキセキも、タフなダート中距離重賞の定番種牡馬。砂のG1馬サウンドトゥルー、ホワイトフーガも、このBMS。
ユラノトは、これまで複勝圏内を外した競馬が4戦のみ。うち3戦は1400m。残り1戦は、初重賞挑戦となった前走のアンタレスS(5着)。
その前走は、時計勝負の不良馬場。
要するに、本馬の苦手条件はスピードが問われるダート戦。決して好条件とも言い難かった前走は重賞初挑戦も含めて、むしろ好走の部類。
今回は更に距離延長の1900m戦。良馬場を前提に、前走以上に体力が問われるシチュエーションも濃厚の今回は、持ち前の体力を前走以上に放出できる可能性も高いです。
メイショウスミトモの近走は、スピード寄りの馬場や距離、落馬といった内容で、持ち前であるスタミナの絶対値が活かされない競馬が続く馬柱。
シリウスS、名古屋グランプリと、2000mを超えるダート重賞で2勝を挙げる実績通り、スタミナ勝負のダート重賞は望むところ。
父ゴールドアリュールも当レースの特注種牡馬。
昨年、一昨年と2年連続で3着以内に好走したクリソライトも当種牡馬の産駒。
コスモカナディアン、サンマルデュークは、ともにロージズインメイの産駒。
昨年15人気3着と大波乱を演出したマイネルバイカは、ロージズインメイ産駒
当種牡馬は、世界のダート最高峰レースとしても著名な2005年のドバイワールドカップ(ダ2000m)勝ち馬。
ダ1900m戦で争われる近年の平安Sは、このダート的なスタミナの要素が強烈に問われる方向性。
尚、サンマルデュークは、一昨年の当レース4着馬。
当時は、最終コーナー2番手以内馬によるワンツー決着の中、最後方待機策から推定上がり3F35秒9という、ただ1頭次元の違う末脚で追い込む負けて強しの内容であったことも記憶に新しいところ。
コスモカナディアンは、母父もスタミナ指向強いグレイソヴリン系種牡馬。
14~16年の当レースで3年連続3着以内好走の実績を持つクリノスターオーも、グレイソヴリン系の血を色濃く有する馬。
前項でも取り上げたグレイトパールは、昨年の覇者でキングカメハメハ産駒。加えて、当レースはリピーターの相性の良さも極めて高いレース。
これまで本馬はダート戦では6戦無敗。うち4鞍が京都ダ1900m戦。
敢えて重箱の隅をつつくのであれば、およそ1年ぶりの前走を勝ち切った反動でしょうか。
尚、本馬を手掛けるステーブルは、出走馬の3着内率が4割越えと、今年度の活躍が極めて著しい中内田充正厩舎。
【推奨馬】
ユラノト
メイショウスミトモ
サンマルデューク
コスモカナディアン
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