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放送局員のウマい話

長距離戦ながらも芝2000m実績がキーになる春の大一番

2018年04月25日(水)


《天皇賞(春)》

【近5年傾向Pickup】

・基本的に単勝1番人気馬は危険(過去10年で1勝のみ)

・穴は、前走阪神大賞典or日経賞出走馬、特に6着以内程度で負けてる叩き2戦目の馬(過去5年で4人気以下で馬券に絡んだ7頭中5頭該当)

・長丁場のG1レースだけにラストの伸び脚も重要、特に前走が重賞で上がり順位3番手以内の実績(過去5年で3着内9頭)

・芝2000m重賞で3着以内の実績を持つ馬(過去5年で馬券に絡んだ15頭中14頭該当)

・往年の春盾血統グレイソヴリンの血を持つハーツクライ産駒は特注(直近3年で4人気以下で馬券に絡んだ4頭は全馬がハーツクライ産駒)

・ステイゴールド、ダンシングブレーヴ、ハイペリオン系等々、いわゆる凱旋門賞血統馬も有効

・通常馬場なら、高速京都芝で内枠有利、特に3枠より内(過去5年で4人気以下で馬券に絡んだ7頭中4頭該当)

【総括】

2016年までの天皇賞春における単勝1番人気馬は、直近8年連続で4着以下に敗戦。

昨年、その呪縛を説いたキタサンブラック(16年17年連覇)は現役を引退。

本馬以外の単勝1番人気馬の勝利に至っては、遡ること12年前。その競走馬とは、日本競馬界の至宝ディープインパクト。

年に1度しか行われない淀3200mが舞台となる当レースは、問われる適性がある種、異端。

日本の主流レースとは、ややズレた傾向が顕著で、ディープインパクト、キタサンブラック級でない限りは、主要の実績馬が勝ち切れるような舞台ではないということ。

その証明が、近年の単勝1番人気馬の結果に集約される、と言えるでしょうか。

また近年の当レースは、長距離戦ながらも、その舞台が超高速京都芝の外回り戦ということもあり、芝2000m重賞実績などを持ち合わせる馬の方が、むしろ穴を開けやすい傾向も顕著。

それら克明な詳細は、ピックアップを参照。

以上を踏まえて、当コンテンツからの推奨馬は、サトノクロニクルです。

今シーズン初戦の競馬となった前走の阪神大賞典が、上がり順位3番手の末脚で追い込み2着の馬柱。

ピックアップの詳細通り、近年の当レースは、前走阪神大賞典or日経賞出走馬の波乱演出傾向が顕著。

特に、6着以内程度で負けてる叩き2戦目の馬は、過去5年で4人気以下で馬券に絡んだ7頭中5頭該当の黄金ローテ。

長丁場のG1レースだけにラストの伸び脚も重要。前走が重賞で上がり順位3番手以内の実績を持つ馬は、過去5年で3着内好走馬が実に9頭。

血統構成は、ハーツクライ×Intikhab(ロベルト系)。

父は、言わずと知れた往年の春盾血統トニービン(グレイソヴリン系)の血を色濃く有する当レースの超特注種牡馬。

昨年4人気2着シュヴァルグラン、一昨年13人気2着カレンミロティック、15年7人気2着フェイムゲーム、同10人気3着カレンミロティック。

上記で挙げた直近3年の当レースで、単勝4番人気以下で馬券に絡んだ4頭(複数好走含む)は、全馬がハーツクライの産駒。

尚、2014年もハーツクライ産駒のウインバリアシオンが3人気2着。

当種牡馬は実に、近4年連続で連対馬を輩出中。

また、サトノクロニクルは、3走前に芝2000m重賞チャレンジC1着の実績を持つ馬。

上記詳細通り、高速京都芝の外回り戦が舞台となる近年の当レースは、むしろ芝2000m重賞に実績があるようなタイプの方が有利。

過去5年で馬券に絡んだ15頭中14頭が「芝2000m重賞で3着以内の実績を持つ馬」というデータは重宝したいところ。

チェスナットコートは、前走の日経賞が上がり順位2番手の末脚で2着。そして、ハーツクライの産駒。

一族に、芝スプリント路線の一線級で活躍したダッシャーゴーゴー。スピードの優位性強い近年の当レースでは、この背景も大いなる強調材料。

上記でも名前の挙がったカレンミロティックは、天皇賞春3度目の挑戦。

2015年は10人気3着、2016年は13人気2着。昨年は出走せず。

淀3200m戦に限れば複勝率100%。当時、先着を許したゴールドシップ、フェイムゲーム、キタサンブラックなども今年は不在。

前走阪神大賞典5着からの臨戦過程も買いローテで、ここは三度の波乱演出まで想定できるのでは。

前走日経賞1着のガンコは、父がステイゴールド系ナカヤマフェスタ、母父が欧州の王様サドラーズウェルズ系シングスピール。

父は、2010年の日本競馬界に歓喜をもたらしかけた凱旋門賞2着馬としても著名。

臨戦過程&血統構成ともに、如何にも春の天皇賞向きといったキャラクター。

上位人気濃厚のシュヴァルグランは、一昨年3着、昨年2着の鬱憤を晴らしたい一戦。

良く言えば堅実に走る、悪く言えば勝ち切れない舞台設定で、今年はオッズの兼ね合いを踏まえれば、後者のイメージを優先すべきでしょうか。

【推奨馬】
サトノクロニクル
チェスナットコート
カレンミロティック

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